「今、上の歯と下の歯は接していませんか?」東園田町会報10月号に掲載

東園田町の皆様、こんにちは。いちむら歯科クリニックの一村です。
突然の問いかけに驚かれたことと思います。本来、安静にしているときには、上下の歯の間にわずかな隙間があるので、関節や筋肉が楽になっている状態です。

それが安静位で当たっているならば、TCH(Tooth Contacting Habit)接触癖というクセであり、常に関節や筋肉に負担がかかっていることになります。一日に歯と歯が接触する時間はわずか20分ほどです。TCHがあるとどんなことになるのでしょう。

歯と歯が強くあたることによってすり減って詰め物がとれやすくなったり、知覚過敏になりやすくなります。ひどくなると、骨より強いはずの歯が割れてしまいます。また、耳の前あたりに手を当て嚙みしめてみると筋肉が動いていませんか?そのあたりにある、お口の開け閉めに使う顎の関節に負担がかかります。口が開けにくい、顎が痛いなどの顎関節症になりやすくなります。顎だけでなく身体にも筋肉の疲労によって肩こりなどの不調が生じます。

パソコン、スマホ、裁縫、下向き加減に何か集中しているときは意識して歯と歯を離してみましょう。そして睡眠時もかなり注意が必要です。噛みしめ過ぎて夜中に目が覚める、朝起きたら、寝たのに顎が疲れている、そんな人は歯医者に行って適切なマウスピースを作ってもらってくださいね。
マスクの中も、要注意ですよ!口ポカンもだめですが、噛みしめも要注意です。